マレーシア国際イスラム大学との現地共同研究が「芝浦工業大学梅村魁記念賞」を受賞しました

 

「梅村魁記念賞」は、学校法人芝浦工業大学の元理事長である梅村魁先生からの寄付金を基金として、本法人の職員が、学内または社会における教育活動及び学内運営に関する活動によって、優れた業績を挙げた場合にこれを顕彰し、授与するものです。

以下に、表彰内容の詳細を掲載します。

表彰の対象となる業績名

クアラルンプール市における住環境共同調査を通した現地大学との研究交流の実践

業績の内容

東南アジア諸国における騒音、空気汚染など住環境上の問題がより深刻化する前に、実態を克明に調査し有効な改善策を見出すために、2003年から毎年研究室の大学院生をクアラルンプール市のマレーシア国際イスラム大学(以下IIUM)に長期滞在させ、この大学の学生約20名と共同で実測や住民アンケートなどの住環境調査を行っている。

現地での窓口は、Dr. Abdul Azeez Kadar Hamsa 助教授(以下アジーズ助教授)で、日本学術振興会外国人特別研究員として2000年から1年半本学に滞在し、三浦教授と共同研究を行っている。アジーズ助教授は帰国後、マレーシアでトップクラスの総合大学であるIIUMに赴任し、IIUMで開催されたシンポジウムにおいて三浦研究室の大学院生が我が国の住環境調査に関する研究を発表したことがきっかけとなり、この研究交流が始まった。

研究の成果はアジーズ助教授と三浦教授らの連名で国際ジャーナルにその第1報が掲載された。IIUMの学生はこの研究交流により実測やアンケートなどの研究手法を習得している。本学側では研究が修士論文6編として結実し、その成果は毎年の学会大会で発表している(本年度も現在大学院生1名が現地に滞在中)。

(米田隆志システム工学部長の推薦書より)

騒音実測を行うIIUM学生 住民へのインタビュー調査を行うIIUM学生 調査終了後に歓談する学生たち

後日、授賞式の写真を掲載します。