第1071回 環境科学Ⅱ 2006年 9月15日 「教え込むことから気づかせることへ」

1年生への初めての講義。
このクラスと顔を合わせるのは4月のオリエンテーション合宿以来だが、
すっかり大学に慣れるとともに緊張感が薄れる頃なので要注意だ。
授業が始まるとすぐに学生は落ち着きを取り戻し、講義への集中度も高まっていった。
学生にとっては毎週の授業が基本。緊張感のある講義を目指したい。

この講義では、作文を書かせて環境に関する自分の体験を振り返らせているが、
先月の建築学会の教育研修会でこの方法について発表する機会があった。
講演後に聴衆の先生から「作文を書かせるのは、教え込む授業ではなく、自分で気づかせる授業だ」と評価していただいた。
これからこの講義で学生が実際に自分で作文を書いてみると、この言葉の意味がわかるだろう。

今日はガイダンスとして細かいことを話したが、
それは学生全員が気持ちよく講義を受けるための環境整備だ。

終了後、作文の用紙は自分で用意するのかと質問が出た。
原稿用紙はこちらで用意して配布するので準備は不要です。
それでは、皆さん、がんばってください。