第1098回 環境科学Ⅱ 2006年10月27日 「教室の暑さ・寒さは言ってもらうしかない」

小テストのあと、小田急高架裁判の上告審で住民敗訴が確定したという新聞記事を配った。
それを見た前列の学生が、2001年10月の地裁の判決から最高裁の判決まで
丸5年かかっていることに驚いている。我が国の裁判は時間がかかるのだ。
しかし、騒音問題から高架の手続きは違法との画期的な判決が控訴審で覆され、
最高裁で維持されたのはとても残念。
環境問題から東京23区内では鉄道は地下化されて当然という時代になってほしい。

「自分が経験した暑さ・寒さ」に関する作文の講評。
例年より教室の冷房が寒すぎることを書いたものが多く、
これからの暖房の効きすぎを心配する声も多い。

こちらとしても授業中の空調に配慮したいが、限界がある。
学生と違って教師はつねに声を出して講義しているので
活動量が大きく体感温度が高い。空調吹出し口からの距離も違う。
だから、教師が受講する学生の体感を予想するのは不可能に近いのだ。

講義の間に復習を兼ね質問を挟んだりするので、そういう機会を捉えて
「寒い」とか「暑い」とか言ってください。教壇からのお願いです。