第1107回 環境科学Ⅱ 2006年11月17日 「教室が暑すぎると感じる学生に手を挙げさせた」

暑さ・寒さの体験を書かせた作文で、暖房による教室の暑さを警戒する学生がいたので、
授業を始める前に「今、この教室が暑すぎると感じる人は手を挙げて」と聞いてみた。
そうしたら、教壇に向かって右側の2列の学生が一斉に手を挙げた。

なるほど! 
教室の左側の天井にある空調吹き出し口から出た温風は
一旦上にあがって(暖かい空気は上昇する)、そして、教室の右側に落ちていくのだ。
冷房の場合は、冷風はストンと真下に落ちるから、夏に「寒すぎる人は?」と聞いたら、
逆に教壇に向かって左側の2列の学生が手を挙げるはずだ。

空気の流れと学生の体感がぴったり一致している点はおもしろいが、
場所による体感の偏りは、教室が均質に空調されていないことの証でもある。
教室の冷暖房のオンオフはやっぱり難しい。