第1116回 環境科学Ⅱ 2006年12月 8日 「作文で得た姿勢を忘れずに」

最後の作文なのでじっくりと読んだが、出題の主旨を少し誤解して
室内の空気の流れに限定して書いた学生が多く、たくさんの学生が同じテーマで
書くことによる内容の広がりが今回はなく残念ではあった。

しかし、授業中に取り上げた6編は風というものの特徴をよくつかんで記述していた。
このような形で、まず自分で作文を書いて自分の体験をチェックし、
その上で、他の人が書いた作文を読むことで、風に関する関心は格段に高まっていく。
5回の作文をこなして、身近にある環境問題に気づくというこの課題の
意義を実感できたのではないだろうか。

授業中には限られた数の作文しか紹介できないが、
取り上げなかったものをみても、身のまわりの現象をよく観察して
詳しく記述するという姿勢が確実に身に付いている。

作文の出題はこれで終わりだが、これからもこうした姿勢を大切にしてほしい。
レポートでも総合研究でも、このような姿勢が基本であるからだ。