第1034回 環境工学Ⅰ 2006年 4月19日

前回の講義日記で「マイクを使いたくないので、大きな声ではっきり話す」と
書いたが、先週、後部の席でも聞き取れるよう大声を出し続けたら疲れ果ててしまった。
この科目はグラフや数式を板書して解説することが多いが、そのとき、
大きな声で話すことに気を取られていると正確な説明がおろそかになる。
それに、板書しながら大声を出し続けるのも大変だ。そう考えて、マイクを使うことにした。
大切なのはボリウム調整。小さすぎてはマイクの意味がないが、大音量で声が
教室に響きわたるような事態は避けたい(良好な室内環境の作り方を学ぶ科目なのだから)。
そこで、研究室の大学院生に手伝ってもらい374教室でクリアかつ快適に
聞こえる適正ボリウムを割り出した。
ピンマイクをネクタイに付けて講義開始。教科書の序章を説明するうちに、
マイクはとても便利なものだと気づく。黒板の方を向いていても学生にきっちり声が届く。
教科書の文章はここのところ校正で何度も読み返しているので、
内容は頭に入っており、ポイントを強調しつつ解説はよどみない。
ただ、学生の方は目がとろんとしている。水曜日は1限から4限のこの科目まで
びっしりと講義が続くからだろう。