第1057回 環境工学Ⅰ 2006年 6月21日 「授業中は結構忙しい」

授業中は、いつも教室全体をそれとなく見渡しながら講義をしている。
今の季節は冷房があるものの蒸し暑くて、午後の授業の学生は元気がない。
しかし、ひとりひとりの学生の表情をよく見ていくと、そういう中にも真剣な眼差しがある。
今日の講義でも、昼光率と立体角投射率のところで少し難しくなるため、
その前に演習問題でもやってペースを落とそうかと思ったが、
むしろ、だらけそうな雰囲気のときほどテンポを維持した方がいいと判断した。

冷房の強弱もうまく調整したい。
教師の中には冷房の調整くらい学生が自分でやるべきという意見の人もいるが、
授業が進行しているときに、教室全員の体感が不明な状態で、
学生個人の判断で空調の調整をやれと言っても無理な話だ。
冷房の体感は個人で異なるため調整が難しい。
強めにしておいて、クシャミが聞こえたら冷房を弱めることにするか。

こんなふうに、室内環境の講義をしながら、室内環境に気を配っている。
授業中の教師の頭の中は結構忙しいのです。