第1060回 環境工学Ⅰ 2006年 6月28日 「ようやく出てきた教科書の効用」
今年は教科書を使った初めての講義なので、順当なスピードで進めて
何章まで進められるかのテストを兼ねていた。
目標として第5章まで終わらせたかったが、第5章の前半(断熱)までとして
それ以降(結露防止から)は後期の「環境工学Ⅱ」でやることにした。
これ以上早く進むと学生の理解が追いつかない荒っぽい講義になってしまうだろう。
教科書の内容が頭に入っているので、必要なところはディテールをきちんと押さえながら
効率的に解説を進めることができる。
演習問題はこれまで黒板で解説していたが、巻末の解答を丁寧に書いたため学生は自習できる。
計算問題や図からの読み取り問題は、解答をガイドに、自分で手を動かさないと理解できないのだ。
演習問題を解説しなくて済む分、教科書を先へと進むことができる。
教科書を書いたことの効用がようやく毎週の講義で現れてきた気がする。
学生はどう感じているだろうか。最終週の第4回小テストには、講義に対する感想や要望を
書く欄を設けるので、率直な意見を聞かせてほしい。
ところで、先週の授業で、教科書42ページ5行目の
立体角の記号ωの読み方はオメガ。Ωの小文字であった。