第1153回 環境工学Ⅰ 2007年 7月 4日 「快適性と講義の進めやすさはトレードオフ」

来週は第3章を範囲にした小テストを冒頭から始めるため
今日はこの章を終わらせることを優先した。
いつものように学生にこまめに質問できなかったのが残念だ。

出席者は83名。この教室のキャパシティは110名なので、
75%が埋まっていることになる。
室温が上がると手であおぐ学生が出始める。
そうした仕草をみかけると空調をオンにする。
そうすると、しばらくしてくしゃみをする学生が出る。
そこで空調をオフにする。講義をしながらそれを繰り返した。

最後の小テストのときに、通常の授業評価シートに加えて
独自の用紙を配って講義の感想を書いてもらう予定だが、
たぶん今年も「もっと広い教室にしてほしい」という要望がでるだろう。
しかし昨年度、374教室を使ってみたら、
学生と黒板の距離が開きすぎていて、黒板に詳しい図を書けないことや、
後方の学生に私語や居眠りが増えることなど、授業にマイナスな点が多いことを体験済みだ。

いわば、学生の快適性と講義の進めやすさはトレードオフの関係にあり、
この講義では学生の快適性よりも講義の進めやすさを重視していることになる。
そこで、学生の快適性を少しでも上げようと、学生の様子を敏感に察知して
空調をこまめにオンオフしているわけなのだ。

無事予定の範囲を終了した。来週は小テスト。がんばってください。