第1399回 環境工学Ⅰ 2010年4月19日 「空気が汚れてくると集中力が続かない」

ここのところ、この季節にしては信じられないような
寒さが続いている。でもこの日、室内は少し蒸し暑い感じなので、
窓を開けようと学生に呼びかけた。

しかし、窓を開けてみると風が強く、
机の上の教科書やプリントがあおられてしまう。
結局、窓側の学生が窓を閉めざるをえなかった。
そこで、教室の換気扇を回したが、室内の蒸し暑い感じは残った。
講義に入ると居眠りをする学生が出始めた。
緊張感を持たせるため、出席票を使って指名し
答えさせたが効果はなかった。

昨年の同じ時期の講義日記を読み返してみると、
「すがすがしい日。窓を開けると風を入ってきて、
居眠りをする学生が一人もいない」と書いている。
今回は窓を開けることができなくて二酸化炭素濃度が上がり
眠気が増したのだろう。

空気が汚れてくると、どうしても集中力が続かなくなってくる。
風がなければ、今の時期は窓をあけて講義をしたい。
次回は二酸化炭素濃度計を持ち込んで授業中に計ってみよう。
そうした計測が今学んでいる空気汚染への関心を高めることにつながる。