第1430回 環境工学Ⅰ 2010年7月5日 「自然の風を取り入れようとしたら風向や騒音に敏感になる」
第3回の小テストを実施した。
教室が蒸し暑いので、冷房を「弱」にした。
それから、問題用紙を配布して小テストを開始した。
教壇から試験を監督していると、くしゃみや咳が聞こえてくる。
今の季節、風邪を引いている学生が意外に多い。
そこで、冷房を止めたら、くしゃみや咳がぱたりと止まった。
そういえば、寒い季節の入学試験の際に、試験室の暖房を弱くすると、
鼻をすすったりくしゃみをしたりする受験生が急に増える。
人間の体とは正直なものだとつくづく思う。
冷房を止めたので、暑くなったら窓を開けよう。
そう思いつつ、冷房の入れ方で涼しさがどのくらい違うか試してみた。
351教室は両サイドに冷房の吹出し口が並んでいる。
それを片方ずつ消しては教室の中央に立って体感を調べた。
やはり、吹出し口の真下では涼しさより寒さを感じてしまう。
そこで、窓を開けてまわった。
西側の窓を開けても、それほど風が入ってこない。
東側に移動して窓を開けたら、風が吹き込んできた。
今日の風は東から吹いていた。
それに、東側の窓から見える増築工事の音が今日は止んでいる。
室内に自然の風を取り入れようとしたら、
風向や騒音に敏感になる。
それこそ、環境づくりの基本姿勢だ。
学生が真剣に小テストに取り組んでいる最中に、
教師もどのように窓を開けたら風が通るかを学んでいたのだった。