第1480回 環境工学Ⅰ 2011年5月9日 「教室は大学で最も大切な場所」

本年度は震災の影響で授業開始が例年より2週間弱遅くなった。
15週の授業を行うと夏の暑い時期に入ってしまうため、今年はシラバスを調整して、
14週で終わらせることになった。この事は文部科学省も認めている。
そこで、この日の授業も当初の予定より先まで進めることにした。
終わってみれば、要点をしっかり押さえつつテンポの良い講義になった。

今週も二酸化炭素濃度計を持ち込んだが、先週二酸化炭素濃度は問題ないとわかったので、
今週は室温に着目し、3回ほど室温を計るとともに「暑い」と感じる学生に手を挙げてもらった。
まだ冷房への切替えが終わっていないので、冷房はなく窓を開けた状態だ。

その結果、室温は26.9~27.3℃。「暑い」と感じた学生は平均で20名弱。
出席者103名の20%なので許容範囲といえる。
居眠りをする学生はほとんどおらず、熱心に授業を聴いている。

しかし、これから夏に向かえば冷房の使用は避けられない。
節電は緊急の課題だが、教室は大学で最も大切な場所。
そこで学生が快適な状態で授業に集中できることも最優先されなければならない。
来週以降も、室温と学生の体感申告をもとに冷房の強度を調整していこう。

授業中に風圧係数の問題を配布して来週までの宿題にした。
終了後、二人の学生が教卓のところに来て、解き方を質問した。
説明しているうちに、問題文にある図の読み方の説明が足りなかったことに気付く。
学生からの質問によって、学生の理解度を正確に把握できることを改めて実感した。

授業が終わったら質問しに教卓へ行こう。待ってます!