第1484回 環境工学Ⅰ 2011年5月23日 「グリーンキャンパスの良さを実感」

第1回小テストを実施。試験中は教室を巡回して監督している。
同時に教室内を歩きながら、室内環境をチェックした。
今日はまったくの無風。曇天で、気温はそれほど高くない。
しかし、教室には100名の学生がいて、室温はじわりと上がっていく。

そこで、まず、ガラス窓をひとつひとつ開けていった。
ブラインドが下がっているところは、ブラインドを上げると音が響くので、
レバーを回してブラインドの羽の角度を水平にした。
すると、わずかに風が入るのがわかる。

次に、換気扇をオンにした。
窓が開いているので自然換気を行っているが、それを機械換気で補うためだ。
換気扇は室内の空気を外に排出しているので、室内は負圧になる。
そのため、換気扇をつけると、窓から風が少しずつ入ってくる。

そのとき、気がついたことがある。
教室の両サイドに窓に並んでいるが、
中庭に面した側の窓と、反対側の隣接建物の外壁に面した側では、
入ってくる空気の温度が明らかに違うのだ。

建物の外壁は曇天であっても日射を蓄熱して表面温度が少し高い。
だから、そこを通ってくる風の温度は少し高い。
一方、中庭はケヤキがうっそうと茂っている。
葉の表面は温度が低いから冷却効果がある。
中庭側の窓から入る風はヒンヤリして爽快だ。

大宮校舎はグリーンキャンパス。その良さを改めて実感した。
小テスト中、教師は室内環境を観察しているのです!