第1495回 環境工学Ⅰ 2011年6月27日「大学の授業が社会と連動していることを実感」
第2回小テストの高得点者を発表した。
70点満点で56点(80%)以上取った18名を紹介した。
満点を取った学生が1名。しかもこの学生は第1回小テストでも満点だった。
クラス中がどよめいている。
小テストはあと2回。
点数が良くなかった学生も、諦めないでがんばろう。
授業は、第3章の「採光と照明」に入った。
光束、光度、照度といった数字を測光量という。
日常生活ではあまり馴染みがなくても、ルーメン、カンデラ、ルクス
という単位を聞いたことのある学生も多いはず。
今年は最初に照明器具メーカーのカタログを書画カメラで見せた。
各製品情報の中に仕様として、「光束」のルーメン数が記載されている。
次週に説明する「色温度」「平均演色評価数」のデータも載っている。
このような資料を先に見せることで、学んだ事がどのように役立つかがわかる。
それが、学ぶことへのモチベーションになるはずだ。
毎年この単元では、教室の蛍光灯を授業時間の90分点灯すると、
電気料金がいくらになるかを黒板で計算してみせている。
今年は電気料金だけでなく、消費電力にも注目するよう話した。
昨年までの授業ではなかったことだ。
この授業の科目名は「環境工学1」。
室内でも屋外でも、環境は社会状況の影響を常に受けている。
今年は東日本大震災によって、講義の語り口も例年とは異なる。
3月11日を境に我が国の生活様式は根本から変化した。
それに伴って大学での講義も変わらなければならない。
大学の授業が社会と連動していることを実感する講義となった。