第1501回 環境工学Ⅰ 2011年7月11日「ここまで来たら、もうやめられない」


授業の通しナンバーが1,500回を超えた。
記念すべき1,500回目は先週の金曜日1限の「環境システム概論」だった。
この講義日記を始めたきっかけは、20年前本学に赴任したときに、
「大学の先生は一生で何回ぐらい授業をするのだろうか」という
素朴な疑問を持ったからだ。

そこで、自分でそれを数えることを思いついた。
すべての授業に通し番号を振っていけばいいのだ。
授業に振った番号を記録するため、あわせて授業の日記をつけることにした。

A5版の能率ダイアリーノートにモンブランのボールペンを使って書いている。
1行あたりの文字数が25字程度。1回の授業について10~15行は書く。
文字数にすれば、250~400字は書いていることになる。
5行くらいで済ませるときもあるが、20行以上いろいろ書き連ねることもある。
研究室の書棚には、黒い表紙のノートが20冊並んでいる。

講義日記のノートは授業の前に、前週の分と前年の同じ週の分を必ず読み返す。
前週の分を読むと、今週の授業に引き継いだ事項を確認できるし、
前年の同じ週の分を読むと、前年の授業後にわかった改善点を把握できる。
今盛んに言われているPDCAサイクルを回しているわけだ。

前期に担当している科目は他にも大学院の科目や学部の演習科目がある。
学部の講義科目をブログや研究室HPにアップしているが、
すべての授業に通し番号を振って講義日記をつけている。
このブログにアップした講義日記の通し番号が連続していないのはそのためだ。

講義日記を始めたとき、大学教師の生涯授業回数は1,500回くらいではないかと
予想していた。でも、退職まであと10年を残して、それを超えてしまった。
ここまで来たら、もうやめるという選択肢はありません!