第1503回 環境工学Ⅰ 2011年7月18日「私語を注意するコツ」


先週、小テストの試験監督で教室内を巡回している時、気がついた。
冷房をつけると寒いと感じる学生がいて、冷房を止めたり弱めたりしているが、
冷房の冷たい風が吹いてくる場所は限られている。
だったら、そういう席をなくすため冷房を止めるのではなく、
その席を避けて学生に座ってもらえばいい。
「授業中でも席の移動は自由」と伝えて授業に入った。
でも、暑くて集中しづらいのか、私語が続いている。

授業中の私語の出方には二つのヤマがある。
授業開始後の10分間と終了間際の10分間だ。

授業を始めてすぐ、教室全体が落ち着かないのは仕方ない。
多少私語があっても自然になくなっていく。
ただ、放置すると私語がまわりに広がることもあるから油断はできない。
といって注意しすぎると教室の雰囲気を悪くしてしまう。

「もうすぐ授業が終わる」という解放感から終了間際も私語が出やすい。
こういう私語はまわりに広がることはない。
それにこちらも、ここまで授業をやってきたのだから、
最後に私語を注意して、後味を悪くしたくないという気持ちも働く。

私語を注意するコツは、まわりに広がりそうな私語だけを、
教室全体の雰囲気に気をつけながら簡潔に注意することだ。

「窓側の列の後の方、授業を受けようっていう気持ちになってるかなー?」
注意の仕方も前に比べたらソフトになったものだと自分ながら思う。
私語の注意の仕方も進化しているのです!