第1551回 環境工学Ⅰ 2012年5月7日「身近なものの本数で体積をイメージできる」


先週はパワーポイントに頼りすぎて講義が単調になった。
そこで、板書に切り替えて学生のテンションをキープした。
今日は、板書を駆使した講義になった。

まず、換気方式の3つのタイプを板書した。
それぞれの特徴を説明しながら、キーワードを書き足していった。
換気量の計算方法の説明では、基本の計算式を大きく板書して
それぞれの数字の意味を解説した。

さらに、1人当たり1時間に必要な換気量に、
授業で使っている教室の現在の在室人数をかけて
教室の必要換気量を計算する式を書いた。
一方、この教室の容積を概算して、換気回数の計算では、
換気量と容積の数字をチョークで結んで計算方法を解説した。

このように数式や図を次々と書き足していきながら解説するのは
パワーポイントではできない。板書だけの強みだ。
多分、学生は板書をノートに写すのに苦労したと思う。
以前の講義の板書はいつもこんな感じだったが、
写しにくいという声が出て、いつのまにかやめていた。
学生の写しやすさに配慮しつつ今後もこの「書き足し方式」も使いたい。

授業中に二酸化炭素発生量は0.02m3/h・人程度と話した。
0.02m3は20リットル。20リットルといってもイメージしづらいので、
2リットルのペットボトル10本分と言えば、ずらりと並ぶペットボトルが
目に浮かび、明確にイメージできる。

ガソリンスタンドで、例えば40リットル給油したときに、
2リットルのペットボトル20本分と考えると、車は相当な量のガソリンを
積んで走ることがよくわかる。

「身近なものの本数で体積をイメージできる」が今日のアドバイス。
理系の学生に役立つはず!