第1567回 環境工学Ⅰ 2012年6月11日「今日の板書はひどかった」
今日の板書はひどかった。
測光量という光の量を表す指標には光束、光度、照度などがある。
それぞれの用語をあらかじめ板書して、解説しながら
キーワードで埋めていこうとした。
しかし、立体角など各指標以外の解説にも板書のスペースが
必要になり、空いたスペースに次々に板書していった。
そしたらグシャグシャになった。
史上最低の板書だ。
授業中にも教卓でつぶやいたように、授業とは難しいものだと
つくづく思う。
敗因は、板書を始める段階で、書き上げた板書の全体像を
描き切れていなかったことにある。
毎年同じ教科書を使い、何度も板書しているはずなのに、
うまくいく年とうまくいかない年がある。
こちらの体調とか、学生の反応とか、何かほんのわずかの違いで、
講義が成功するか失敗するかが分かれる気がする。
教師と学生が教室で向き合い、その日だけの講義ができあがる。
講義は生きものだ。
少し落ち込んで、教卓で片づけをしていたら、
学生が質問にきてくれた。
それに答えるうちに、元気が出てきた。
学生からの反応で教師も元気になれる!