第1168回 環境工学Ⅱ 2007年10月 5日 「板書と書画カメラ。どちらがいいですか」

教科書の各ページをコピーしておいて、書画カメラでスクリーンに映して解説する方法を試してみた。
これまで内断熱と外断熱の場合の温度分布と露点温度分布を板書していたが、
スクリーン上でズームアップした図をさし棒で解説すると、
板書に時間を使わなくなった分、効率的に解説できる。
それに、板書では図が不正確になりやすいが、教科書の図を使えば正確な図を説明できる。

ただ、ひとつ欠点があるのは、板書を写すことで学生が手を使って覚える機会を奪ってしまうことだ。
学生は板書した図を自分のノートに手書きで写す。
板書は教師の手書きだから、それを写す時間がある。
スクリーン上の説明では、それを写す時間は到底ない。
考えてみれば、効率的な解説ができるということは、理解が追いつかないことになりかねない。

板書と書画カメラ。学生にとっては、どちらがいいだろうか。
期末に授業アンケートがあるが、それでは間に合わないので、
半分くらいが終わったあたりで、学生の感想を聞いてみよう。