第1170回 環境工学Ⅱ 2007年10月12日 「チョークで書くのは日本の大学の文化」

来週に小テストを控え、今週はその範囲を終わらせた。
先週は書画カメラを中心に使ったが、今週はキーワードや大切な図を板書した。
黒板がスクリーンに比べて違うところは、その圧倒的な大きさだ。
学生の視界の中央にバーンと広がっている。やはりこれを使わない手はない。
それにスクリーンの映像は新しいページに変わっていくが、板書は残る。
黒板を見渡すだけで知識の確認になるのだ。

それに、これまで図をチョークで書いてきたので、
板書をしないのは少し物足りないという気持ちもある。
そもそも黒板にチョークで書くのは日本の大学の文化だ。
ほとんどの大学で使っている。

以前マレーシアから来た大学の先生が、窓から教室の中を見て驚いていた。
「まだ黒板とチョークを使っている」と。
マレーシアでは小中学校はチョークだったが、
大学ではホワイトボードにマーカーを使うのが当たり前という。
でもマーカーは高いし、揮発性物質の臭いもある。
チョークは安くて見えやすい。
消したときの粉が問題だが、チョークがいい。