第1199回 環境工学Ⅱ 2008年1月11日 「授業中の質問こそ大歓迎」

空調の基礎の補足説明をしたあと、3回目の小テストをやった。
小テストの裏面に設けた講義への感想の欄を読んだら、
その中に「小テストの高得点者を発表することが講義へのモチベーションにつながるが、
結局、2回目、3回目は発表がなかったのが残念」とのコメントがあった。
そこで、大変遅くなったが、ここで発表したい。

○第2回小テスト‥‥満点は60点なので、51点(85%)以上の高得点者を発表。

57点 ― R06028 R06046 R06072 R06080
56点 ― R06001 R06003
55点 ― R06041 R06087
54点 ― R06091
53点 ― R06042
52点 ― R06035 R06059 R06062 R06088
51点 ― R06050 R06073

○第3回小テスト‥‥満点は68点なので、58点(85%)以上の高得点者を発表。

68点 ― R06001 R06080 R06087
67点 ― R06035 R06052 R06073 R06088
66点 ― R06089
65点 ― R06038 R06051
64点 ― R06042
59点 ― R06006
58点 ― R06062 R06072

ところで、アンケートで授業中の書画カメラの利用について聞いたみた。
第1197回の「都市環境管理」の講義日記でも書いたように、この科目のアンケートでも
「書画カメラで資料をスクリーンに投影しながら説明するのは、
どこを説明しているかが一目でわかって好評」という意見が多かった。

しかし、この科目「環境工学2」では反対の意見もあった。
「図を自分でノートに書いて理解したいが、スクリーンの図をノートに写しているうちに
説明が先に進んでしまい、大切なことを聞き漏らす」という意見。
何人かが同じことを書いていた。

第1168回の講義日記「板書と書画カメラ。どちらがいいですか」では、
「書画カメラでひとつ欠点があるのは、板書を写すことで学生が手を使って覚える機会を奪ってしまうことだ。
学生は板書した図を自分のノートに手書きで写す。板書は教師の手書きだから、学生はそれを写しながら理解する時間がある。
スクリーン上の説明では、それを写す時間は到底ない。考えてみれば、効率的な解説ができるということは、
理解が追いつかないことになりかねない」

この懸念が的中してしまったのだ。
そこで、4月からの講義での対策を考えた。
これまでどおり図はスクリーンに提示して説明し時間短縮を図るが、
重要な図は、スクリーンに見せつつ、ポイントを絞った簡単な図を板書し合わせて説明することにする。

それから、アンケートで「目からウロコ」の回答があった。
「手書きだと、図の書き順がわかって図を理解しやすい」という指摘だ。
考えてみると、例えば空気線図を板書するとき、縦軸、横軸、飽和曲線と
書く順番は大体決まっている。スクリーン上の図はどこからみればよいか迷うが、
板書される図は、教師が書く順に目で追って図を理解できる。

最後に、大事なことをひとつ。
授業中にわからないことは終了後に聞きにくるよう講義日記に書いた。
「授業中に質問していいのか」とアンケートに書いた学生がいた。
答はYES。授業中の質問こそ大歓迎。
授業は活気づくし、学生の理解度がリアルタイムでわかるのだ。

では、皆さん、2008年度もがんばってください。

<終>