第1389回 環境工学Ⅱ 2010年1月8日 「5号館の教室はさらに良い環境になっていく」

応用編の3回目。

今日のテーマは、5号館(システム理工学部棟)の空調設備。
先週まで都心のドーム建築や住宅地の福祉施設の環境計画
について講義をしてきた。学生にとって最も身近な、
自分達が今いる教室の冷暖房の仕組みを理解するのが
今週のねらいだ。

昨年までこの講義は542教室を使ってきたが、
本年度は374教室を使っている。
この教室は今日の講義のためにあるような教室だ。
天井が張られておらず、普通は天井裏に納められて
目に触れない機器がむきだしになっているからだ。

374教室は10年ほど前の5号館増築の際に造られた。
教壇自体やそのまわりの空間にゆとりがあって良い教室だ。
天井がないと部屋が広く感じられるし、
学生の頭の上にある機器類がそのまま教材になる。
説明している現物が目の前にあるのだ。

冷風や温風を吹き出すファンコイルユニット、
それに冷水や温水を供給する配管類。
太くみえるのはパイプに断熱材を巻いてあるためだ。
それから換気扇と汚染された空気を外に導くダクト。

ファイコイルユニット方式では各室の空気が汚染されるので、
換気扇を回さなければならないと言いながら、
教室の換気扇スイッチを確認したらオフになっていた。
現物が目に前にあるからこそ使い方も適正さが問われる。
理論として解説していることを実践していなかったことを反省した。

今年から5号館の増築工事が始まる。それに伴って既存の教室の
空調設備も少しずつ更新する予定になっている。

緑に囲まれた5号館の教室はさらに良い環境になっていくのです!