第1349回 環境工学Ⅱ 2009年10月2日 「374教室の教壇の奥行きがもたらすもの」

今日は湿度と結露について。
結露しない建築をつくるには湿度の基礎理論を理解する必要がある。
結露が発生する建築は毎日の生活に支障をきたすのだ。

湿度の理論は大切だが、だからといって教科書を辿りながら
機械的に解説を進めて行くと単調になり、学生の興味が長続きしなくなる。
そこで、キーワードを板書しながらポイントを説明した上で
主要な図をスクリーンで見せていった。

そして仕上げに、書画カメラでスクリーンに写した図に
サインペンで線を書き加えながら練習問題の解き方を説明した。
この間、学生を指名して答えさせることも取り入れた。

このような工夫で、テンポの良いメリハリのある授業になったではないだろうか。
こうした授業ができたのは、374教室の教壇の広さのおかげだ。
542教室や351教室に比べると教壇に奥行きがある。

教壇での教師の動きは、教卓を中心に黒板、書画カメラ、スクリーンへと横方向のものだが、
教壇に奥行きがあるとこの移動が実に容易なのだ。
この教室の良さをひとつ発見して、
来週からの授業のコツがわかった気がした。