第1355回 環境工学Ⅱ 2009年10月16日 「PDCAサイクル活用の典型例」

人体の温熱感覚を単一の尺度で示したものを温熱環境指標という。
これが発展した過程を学ぶには、黒板の左からそれぞれの指標のポイントを
書いていき、これを消さずに解説を進めていくのがよい。

講義の準備をするときには、必ず前年度の同じ週の講義日記を読み返すことにしている。
昨年の講義日記に、板書をできるだけ消さずにおくことの効用を書いていたので、
今年もそれにしたがって同じ方法で講義をしたのだった。

講義日記に記録が残れば、その年の試行錯誤が必ず翌年に生かされる。
組織の改革などでPDCAサイクルの必要性が叫ばれている。
講義日記による授業の改善は、PDCAサイクル活用の典型例だと思う。

ところで、授業をしていて気がついたことがひとつある。
居眠りがほとんど見られないのだ。
午後の授業で、机に突っ伏して居眠りをする学生が出始めるのだが、
そうした学生がほとんどいない。

教室が広くなって空気が新鮮に保たれていることも一因だろう。
ただ教壇に立っている身としては、わかりやすい講義をしているからとも考えたい。
こうした状況が続くことを祈っている。

では、小テスト、がんばってください!