第1363回 環境工学Ⅱ 2009年11月6日 「計測器の実演を始めます」

騒音防止の基礎理論である「音の強さのレベル」について解説した。
dB(デシベル)という単位を使って表されるこの数値の意味と
計算方法を理解することがこの単元のねらいだ。

授業中盤、教室のテンションが少し下がったところで気がついた。
学生が「音の強さのレベル」を理解するには、
まず騒音計で実際の教室が何デシベルくらいあるかを知ることで
この数値に関心を持つことが大切なのだ。

それで「来年はこの講義の際に教室に騒音計を持ち込んで
計測を実演してみせたい」と伝えたが、来年と言わずに、
来週それを実行すればいいのだ。

次回の授業では騒音計で「音の強さのレベル」を計ってみせよう。
それが授業への興味につながるだろう。
考えてみれば、第1章の空気汚染は二酸化炭素濃度計、
第3章の採光では照度計、第6章の体感温度では放射温度計と風速計
というように、教科書の各章に対応する計測器を見せることができる。

そうした計測器に馴染むことが3年前期の「環境工学実験」への
確実なアプローチとなる。