第1388回 環境工学Ⅱ 2009年12月25日 「みずほ学園の子ども達を思い浮かべながら」

応用編の2回目。

先週は東京都心の東京ドーム。
このような非日常のイベント空間でわくわくしたり
ドキドキしたりする時間はとても大切だ。

それに加えて忘れてはならないのが、
私たちの日常を支える福祉施設だ。
そのひとつの例が今週の「富士見市立みずほ学園」。
埼玉県で最も先進的な障害児療育を行っている
障害児通園施設のひとつだ。

この施設は県道の延伸工事のため移転した。
その移転建設の設計を三浦研究室が行ったのが1999年。
木造平屋建ての新しい建物が竣工したのが2002年。
それ以来、室内環境や使われ方を研究室が毎年調査してきた。

そうしたデータを駆使しながら、設計の基本理念や
子ども達がどのように過ごしているかを今週は話した。
この瞬間にも、ぽかぽかした日当たりのよい部屋で
子ども達が過ごしていると思うと心が和む気がする。

福祉や医療に係わる施設が安全で健康になって初めて
私たちの生活は真に豊かになるのではないだろうか。
そういう思いを込めて学生に語りかけた。

今年の最後の授業が終わった。
学生は口々に「良いお年を」を言いながら教室を出て行く。
それでは皆さま、良いお年をお迎えください!