第1450回 環境工学Ⅱ 2010年10月19日 「途中退出する学生の扱いは難しい」

ここのところ講義の冒頭で、出席票を記入して提出したあと、
席を立つ学生が増えてきた。
来週の小テストに向けてテストの範囲を一気に終わらせる週だが、
教科書や板書で温熱環境指標について解説しながらも、
退出していった学生のことが気になっていた。

それで、出席票を提出したあと授業を受けるのが当たり前で、
退出して戻ってこなかったら強い措置を取るとアナウンスしたものの、
今、教室にいて真面目に授業を受けている学生に対して、
ここにいない一部の学生のことで注意をしたら、
学生は迷惑なだけだと気がつく。

以前から途中退出する学生の扱いは難しい。
トイレに行く学生をいちいち呼び止めて理由を聞くのは可哀想だし、
教室の雰囲気を悪くする。
それに、そうすることが授業の流れを止めてしまうので、
退出する学生にかまわないでいた。

そうした配慮が今回は明らかに裏目に出てしまった。
しかし、戻ってきた学生にきちんと注意したので、
もうそのような事はないと信じたい。
芝浦工大という真面目さには定評のある大学の学生なのだから。