第1523回 環境工学Ⅱ 2011年11月 8日 「講義は最初の10分が大事」

出席票を回収して講義を始めようとしたら、私語がやまない。
「では、講義を始めます」とマイクで大声を出しても効果なし。
そこで、黒板をかなり強くドンドンとたたいたら、シーンとなった。

この方法、以前に数回使ったことがある。
でも、2007年後期に講義の収録を始めてからはやった覚えがないので、
少なくとも4年ぶり。収録映像にもきっちり残ったはずだ。

第1回小テストの高得点者を発表した。
8割以上を取った24名の氏名を得点順に読み上げた。
次に、今後のスケジュールと小テストの日程を知らせた。
それから、今日の講義でどこまで進むかを説明した。

さらに、教室に持ち込んだ騒音計の液晶表示部分を書画カメラで
大きく拡大し、騒音レベル計測を実演してみせた。
表示値が刻々と変わっていく。
液晶に表示された記号や単位を読み上げて、
今日の講義ではその意味や計算方法を理解するのが目標と話した。

講義が始まってここまで20分。
今日は特に講義の前に伝えることが多かったので少し時間がかかったが、
通常でも教科書で進む範囲や講義のポイントを知らせるのに10分くらい使う。

学生はその説明を聞くことで、教科書を確認したり
講義へのモチベーションを高めたりできる。
つまり、講義は最初の10分が大事だ。

これがわかっていれば、私語を続けることはできません!