第1528回 環境工学Ⅱ 2011年11月22日 「講義の中に就活に役立つ情報がある」

騒音防止の講義の第2週目。
最初に、今日の講義で進む範囲を伝えて講義への姿勢づくり。
特に、壁の遮音性能を数値で示す「透過損失」は、
今日の講義で最も重要な用語だ。

マンションの設計・販売・管理の仕事ではこの用語をよく使う。
そのとき、透過損失の定義と計算方法を知っていると武器になる。
就活の面接で、透過損失という言葉を使って質問に答えられたら、
専門の勉強をしっかりやってきたことをアピールできる。
講義の中に就活に役立つ情報があるのだ。

透過損失の計算式は教科書に載っている。
でも、それを見ただけでは頭に入らない。
そこで、教科書の数式の変形プロセスを板書しながら説明した。
教師は手書きで板書しているから学生にも写しやすいスピードだ。
だから、学生も変形方法を納得しながらノートに写せる。

最後に、「透過損失」と聞いたら、
質量則→コインシデンス効果→共鳴透過
の順に思い出せと伝えた。

教科書をなぞるだけなら、学生が自分で教科書を読めばいい。
重要単語を知り、それがどう役立つかを理解し、
式の変形を手で書いて納得し、用語の連想順を覚える。
これだけのことができるようになるから、
やっぱり教室で講義を受けること自体に価値がある!