第1104回 都市環境管理 2006年11月15日 「OHPは過去の遺物?」

都市環境の計測手法のひとつであるリモートセンシングを解説した。
衛星や航空機からのリモートセンシングで得られたデジタルデータを処理して作成した画像と、
フィルムで撮影したアナログの航空写真とでは何が違うかがこの講義のポイントだが、
今では、デジタルカメラとフィルムカメラを例にすればわかりやすい。

さまざまな目的で作成されたリモートセンシングの画像をOHPで見せた。
最近は他の先生の講義でも大半はパワーポイントだろうと思うと、
教室の隅に置かれたOHPを運んできてセットするのがどことなく気恥ずかしい。
まるで過去の遺物を使っているような気になってしまう。

以前、研究室の学生にOHPとパワーポイントとどちらがいいか聞いたことがある。
ある学生が「もちろん画質ではパワーポイントが格段に上だけど、きれいで整いすぎて
逆に訴求力がない。それにレーザーポインターの赤い点をみていると眠くなる」と言っていた。
でも考えてみれば、リモートセンシングのデジタルデータの利点を説明するのに、
OHPによるアナログ画像を学生に見せているのはヘンかも。