第1108回 都市環境管理 2006年11月29日 「実測の面白さを実感する瞬間」

小テストのあと、レポートを回収した。
採点はこれから行うが、感想のところを拾い読みしたら、
こういう現場調査は初めてだったが、さまざまな実態がわかって面白かったという
コメントが多いようだ。
3年前期の「環境工学実験」で現場での環境実測を体験したときと同様、
頭の中で現場のことをあれこれと想像しても、
実際の現場は想像とまったく違うことを実感できたのではないだろうか。

先週、クアラルンプールの住宅地における道路の夜間照度を一週間にわたって実測した。
現地に10月上旬から滞在している三浦研究室の院生(M2)2名と
応援にかけつけた院生(M1)3名、それに現地の国際イスラム大学の学生十数名が共同で、
実測や住民へのアンケート調査を実施した。
今、現地は雨季のため、実測が雨で何度も中断した。
車庫や店先に雨宿りするが、そのときは雨を見上げながら話がはずむ。
その会話に近くの住民がまじることもある。実測の面白さを実感する瞬間だ。

ところで、今年の履修者が1年生のときに履修した「環境科学Ⅱ」で
今日配ったものと同じプリントを配っている。
ただ、このときは、風に関する概論としていくつかのテーマを紹介するにとどまっている。
来週は教科書を用いて都市の風通しについて詳しく解説する予定だ。