講義を収録しているという緊張感が薄れてきてしまった。
最初の頃は正確な言葉を使ってきれいに板書しようとしたが、
今日の板書の字は読みにくかったと思う。
恒例のレポートを出題した。
日暮れが早くなるから現地調査は早く済ませてほしい。
人から何をしているのか聞かれたら、きちんと説明しよう。
恥ずかしい気持ちは誰にもある。でも、このレポートは
それを上回る何かが必ず得られる。
15年前から同じレポートを出してきて
毎年提出した学生がこのレポートの意義を納得しているから間違いない。
毎日、講義を終えて研究室の指導を終えて夜の電車にのる。
車両にほとんど人がいないときもある。
ガタンゴトンと電車が走る。
この光景、どこかで見たことがある。
照明を少し落としたら「銀河鉄道999」の車内の感じだ。
そんな電車の中で講義を終えた充実感に浸っている。