第1193回 都市環境管理 2007年12月19日 「例えば、映画の話」

3年生への授業も終わりに近づいた。
配属研究室を決めるための研究室訪問期間も始まった。
友達の意見を聞きながら、いろいろ悩んでいる学生もいるだろう。
そのとき大切なことは、自分で情報源に直接アタックすること。
研究室のことはその先生に直接聞くのが一番だ。

今の3年生が入学した頃から言っていることだが、
学生の間で流通する情報のかなりの部分は「ガセネタ」だ。
どこの組織にもあるように、うわさに尾ひれがついて一気に拡がっていく。
人間の本性として、そうした伝聞情報を信じやすい。
何か情報がほしいという気持ちが伝聞に頼らせてしまうのだろう。

しかし、あやふやな伝聞で自分の将来を決めるのはもったいないことだ。
特に、せっかく何かをしようとしているのに、周囲から否定的な情報が入ってきて、
それをやめることほどもったいないことはない。

例えば、映画の話。
自分はまだ観てない映画の評判を友人が聞きつけてくる。
「あの映画、つまんないらしいよ」
観にいくつもりだったのに、この言葉でやめてしまう。
これがもったいないのだ。
自分が観たら面白いと感じるかもしれない。
とにかく自分で観てみないとわからない。

自分の目と耳で確かめる。この姿勢を大切にしてほしい。