第1290回 都市環境管理 2008年12月24日 「学生たちの意見」

レポートを講評したあと、小テストを行った。

レポート講評では、優れた数点のレポートのみ取り上げるのではなく、全員分を学籍番号順に講評した。
書画カメラは台に載せるだけで自由に拡大できるので、テンポよくスクリーンに映せる。
小テストの感想欄の記述を見ると、この全員講評が意外に好評だった。
「みんなのを見て『あ、この人うまいな』とか『こうやればよかったのか!』などとても参考になった」
と書いている。取り組んだ学生の感想をもっと聞きたいという意見もあったので来年にいかしたい。

小テストには講義への感想を書いてもらった。
ある学生は教科書について「授業の進め方は、教科書を使い込んでいく過程がよかった。
この講義でマーカーで線を引いたりコメントを記入したりした教科書をこれからも読み直したい」と書いてくれた。
卒業後も本棚に教科書を並べてもらえるとうれしい。

講義日記についてある学生は「毎週講義日記を読むことが習慣になっていて、レポート作成のコツがわかったこともあった」
と書いている。「同じ空間を体験している他者の考えを知ることはとてもためになる。
友人同士で話すのとは違う視点で見られた」と書いた学生もいる。
こうした意見を聞くと、来年も続けようという気持ちになる。

「授業を収録することで講義のクオリティがより高くなるので続けてほしい」という意見があった。
一方、映像の出来栄えを重視するあまり私語をする学生への注意を控えていたように感じた学生もいたようだ。
私語が続くようなら注意するが、短時間ですぐに止むようなら注意をしないですますこともある。
しかし、映像を収録していることを理由に私語の注意をやめたりはしない。
実際、収録している別の科目ではバンバン私語を叱っているのだ。

収録映像について「映像へのアクセスの方法がわかりづらい。かなり手間取った」という意見と、
「右下のスクリーン画像が見にくい」という意見をもとにシステムを改善する必要がある。
収録映像のマイナス面についてある学生は「あとから収録映像を見るのにそれなりの時間が必要になるので、
この映像があるからといって授業を欠席する学生はそれほどいないのではないかと思う」と書いている。
講義収録のプラス面を生かしていけばそれでよいと勇気づけられる意見だ。

ある学生は「『都市に住むことは本来楽しいはずのこと』という言葉が忘れられない」と書いた。
都市に住むことの意義を見つめ直してもらうことができたら、この講義は成功である。
3年生諸君、3年間ご静聴ありがとうございました!

<完>