第1448回 都市環境管理 2010年10月14日 「こんな簡単なことを何故思いつかなかったのか」
先週の授業で、多くの学生が出席票の裏面にコメントを書いてくれたので、
そのコメントの全体的な傾向といくつかの質問への答えを伝えた。
すべての質問に答えるのは時間的に難しいが、
少しでも質問に答えることで、授業への疑問を解消してほしいのだ。
そしたら、今週の授業では出席票にコメントを書いた学生が一挙に増えた。
50名の出席者のうち、37名が書いているから、比率は74%。
先週と比べると、1.5倍以上だ。
書かれた質問も、それに回答することによって授業への理解が深まるような
ポイントを突いたものばかりだ。
来週の授業では、最初に第1回小テストを実施するが、
その後、質問の一部を紹介して、その答えを解説したい。
これまで長い間、学生とのコミュニケーションをいかに取るかを考えてきた。
授業中に学生を指名して答えさせる方法も数年前から取り入れた。
しかし、いつのまにかこの方法も使わなくなってしまった。
授業の流れが止まってしまうことを懸念したからだ。
「せっかく出席票を配布するのだから、それを使って質問を集める」
こんな簡単なことを何故思いつかなかったのか不思議に思う。
ところで、今週の授業への感想として
「根本的な基礎まで説明がなされるので、理解が深まった」
「ヒートアイランドの基本とダストドームとの関連がよくわかった」
というコメントが数多く寄せられた。
大学は、専門家として社会でがんばるための基礎をしっかりと身に付ける場所。
こうしたコメントにどれだけ勇気付けられることか!