第1512回 都市環境管理 2011年10月06日 「まじる覚悟さえあれば大丈夫」

都市環境の主体について講義をした。
主体を取り囲むものが環境。
都市の主体は、都市で活動する人たち。
この主体には、高齢者、障害者、外国人も含まれている。
いろいろな人がまじって暮らしたり働いたりしている。
まじる場が都市なのだ。

高校まで身近にいるのは、生まれた場所が近い友人が中心だ。
でも、大学にはいろいろな学生がいる。
全国各地の出身者がいるし、外国人留学生もいる。
車椅子の学生も一緒に授業を受けている。
いろいろな人がまじって勉強をしているのが大学の良いところだ。

そのような大学の良さをしっかり味わおう。
3年生くらいになると、クラスの中でも話をする友人が大体決まってくる。
気の合った仲の良い友人と過ごすのは本当に楽しいことだ。
でも、そのような友人以外の人と接する機会も大切にしてほしい。

3年前期に担当している環境工学実験で課題ごとの班分けはくじ引きだ。
「くじ引きの班分けでいつも話をしない人と話せた」と感想を書く学生が多い。
いつも話をしていない人と話をすると、新たな発見がある。
外国人留学生がいたら、あいさつをしてみよう。
車椅子の学生が困っていたら、声をかけてみよう。

大切なことは「まじる覚悟があれば大丈夫」ということだ。
その覚悟さえあればなんとかなる。
まじることで自分の枠を確実に広げることができる。
この心構え、社会に出ても必ず役に立ちます!