第1515回 都市環境管理 2011年10月13日 「教師が板書しなくてもポイントをノートに書こう」
先週の講義で出席票の裏にコメントを書いてもらったので、それに回答した。
細かい字で詳しいコメントを書いた学生が多い。
すべてのコメントに答えられないのが残念だ。
今日の講義のテーマはヒートアイランド。
この現象はマスコミもよく取り上げるが、仕組みは意外に理解されていない。
そこで、まず実態を示すデータをパワーポイントで見せた。
ところが、スライドを数枚進めたところで教室全体のテンションが下がってしまった。
この講義のあとに回収した出席票にこう書いた学生がいた。
「この講義はしっかり受けようと心構えをしているのに、昼食後の3時限で、
居眠りをしてしまった。今後は何とか居眠りをしないように努力していきたい」。
また、先週の出席票に「お昼後はどうしても眠くなってしまう」と書いた学生もいた。
眠気を防ぐにはどうすればよいか。
それには、自分で意図的に手を動かすことが大切だ。
講義のポイントをノートにメモしていくのだ。
小学生の頃から、教師が黒板に何かを書いたら、それをノートに写すことをやってきた。
ほとんど反射的に、かつ機械的な習慣だ。
それ自体は悪いことではないが、逆に、教師が黒板に何も書かなければ、
自分もノートに何も書かないというのがほとんどだ。
「教師が板書しなくてもポイントをノートに書く」。この姿勢を身に付けよう。
板書をそのまま書き写す作業に比べて、はるかに頭を使う。
それが脳のテンションを高め、眠気を吹き飛ばすのだ。
社会に出たら会議の議事録を取るのも若手社員の仕事。
常日頃トレーニングしておかないとメモをとるコツは身に付きません!