第1518回 都市環境管理 2011年10月20日 「プリントのすみずみまで目を通そう」
第1回小テストのあと、出席票コメントを紹介した。
手書きツイッター型コミュニケーションが成立してきた感じだ。
そのあと、第3章「都市の大気環境」に入ったところで、
教科書を補足するプリントを配布した。
その際、配布されたものはすみずみまで目を通そうとアドバイスした。
学生を見ていると、パソコンや携帯の画面は熱心に読んでいる。
メールにもすぐに返信してモニターに書かれたことへの反応は早い。
研究室のメンバーにメールを送ったあと、顔を合わせたときに、
「メール読んだ?」と聞くと、必ず「読みました」と答える。
でも、紙に書かれた情報だとそうはならない。
教室で配布したプリントも、講義中に教師が説明する際には、
その箇所を目で追っていても、それ以外ではあまり目を通さない。
研究室の学生に役に立ちそうな本を渡して、何日か経ってから
「あの本、読んだ?」と聞くと、「まだです‥」ということが多い。
社会全体では文書の電子化が進んでいるが、当分は電子情報と紙情報の
共存が続くだろう。そんな時、モニター画面と紙媒体の両方に
強くなっておくことは自分の幅を広げることにつながる。
強くなるとはどんなことか。
それは、いろいろな速さで読めるということだ。
いつも時間がたっぷりあるとは限らない。むしろ短い時間で書類の内容を
おおまかに把握する力が必要だ。
教室で配布するプリントも、一度はサーッと目を通すことが大切だ。
短時間で書類全体に目を通して、ポイントを押さられるようになるには
トレーニングが必要だ。新聞の最初のページから最後のページまで
見出しを目で追っていくだけでもトレーニングになる。
地味だけど、結局、毎日の積み重ねなのだ!