第1526回 都市環境管理 2011年11月17日 「質問を考えながら講義を受けると集中できる」

印刷した小テストを抱えて542教室に向かうと、
何やら怒鳴り声のようなものが聞こえてくる。
「イチ! 施設の‥‥。二! 災害に‥‥‥。サン!‥‥」

教室に入ったら、学生が小テスト範囲の共同溝の整備効果を
暗唱しているのだった。
教師としては頼もしい光景。でも、思わず笑ってしまったら、
まわりの学生にも受けていた。
回収した出席票コメントにも「何度も言ってみることで覚えられた」と
と書いていた。

出席票コメントも定着してきた感がある。
ある学生は「他の人の疑問や感想を聞くと、また自分と違った意見が
あるのかと勉強になる」と書いている。

出席票コメントで講義への理解度がわかるし、
小テストの難易度もわかる。
今日の小テストでは「いつもより難しい気がした」
「もっと勉強する必要を感じた」と書いた学生が多かった。

出席票に質問を書くことには、別の効果もある。
それは、質問を考えながら講義を受けると集中できるということだ。
どんな講義でも、きちんと聞けば、必ず質問が湧き上がってくる。
1時間半も話を聞いて質問が浮かばない方がおかしいともいえる。

講義でも、講演会でも、研究室のゼミでも同じだ。
最初から、何か質問をしてみようと決めて参加すると、
自然と集中できる。
しかも、実際に質問して答えてもらい、理解が増すのだから一石二鳥だ。

来週も出席票コメントを記入して集中力を高めよう!