9月9日、10日にはNational Seminar on Environmental Planning 2002が開催され、三浦研究室のメンバーは特別ゲストとして参加しました。セミナー初日の朝、私たちはIIUM建築学部の学部長の部屋に案内され、学部長と挨拶を交わし、IIUMに関するお話を聞きました。

　開会式にはクアラルンプール市長も出席され、厳かな雰囲気の中で行われました。また、テレビカメラも設置されており、開会式の模様がテレビ放映されたそうです。そこで私たち全員が映っていたことを聞いたときにはとても驚きました。

　日本以外の国で国際的なセミナーに参加することは学生にとって始めての経験であり、セミナー会場の雰囲気、司会進行の仕方、発表者に発表時間のないことを知らせるメモ、全てが新鮮に感じました。

　1つ目は、SUKIYAKI（上を向いて歩こう）のオカリナ演奏＋歌＋ダンスです。久保田さんと院生6人が浴衣に着替え、オカリナ演奏のもと振り付け付で歌を歌いました。練習時間もあまりなく、本番中に思わぬ失敗もありましたが、たくさんの歓声を頂きました。

　２つ目は、私たちが日本で撮影した写真をスライドで発表しました。撮影した写真は、芝浦工業大学のキャンパスの風景や日本の一般的な住宅、銀座や新宿などの都心風景、日本製の携帯電話やゲームセンターなどです。英語で一言解説を入れながら発表を行いました。セミナーの参加者はスライドを真剣な眼差しで見て、場面が変わる度に笑い声や驚きの声をあげていました。このスライドの発表で少しでも日本の事を知ってもらえればとても光栄です。

　パフォーマンスが終わるとたくさんの学生たちが話し掛けてくれました。私たちは彼らと共に食事や会話をしながらお互いの国や自分たちの興味の話で盛り上がりました。

　セミナープログラムで「Japanese Case Study」と設けられた三浦研究室の発表は、セミナーの最後に行われました。初めに行われた久保田さんの発表研究は、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「A study on the planning method of residential area in consideration of wind flow for a sustainable city-wind tunnel tests on the wind flow in the residential areas of Tokyo」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　持続可能な都市のための、風洞実験による風通しを考慮した住宅地の計画手法に関する研究について説明しました。

　適度な緊張の中、全員がスムーズに発表することができました。6人ともつたない英語ではありましたが、全員が持てる力を発揮し十分な発表ができたと確信しています。

　発表後には全員に記念品が手渡され、建築学部棟の絵が入った写真たてとIIUMの大学名が記載されたボールペンを頂きました。

　セミナーの閉会式ではセミナーの参加証明書が授与され、我々の代表として三浦先生が受け取られました。また、学部長からセミナーに関するコメントとお礼の言葉を頂きました。