第1097回 環境工学Ⅱ 2006年10月27日 「ついてこられる学生だけついてくればいい」

毎年、この講義では興味を持って一生懸命授業に取り組む学生と、
居眠りをする学生に二極化する。今日はそれにかまわず、
対数の入った式を板書して次々に変形していきながら透過損失などの用語を解説した。

数学が好きな学生とそうでない学生の差なのかもしれないが、
いつもの講義なら少し話題を変えたり講義のテンポを
工夫したりする。しかし、今日はそれをやらなかった。

意欲のなさそうな学生が授業に取り組むよう工夫するのも大切だが、
真剣に授業を聞いている学生のことを第一に考え、
講義のペースを崩さないことの方が今日は大切と感じたからだ。
ついてこられる学生だけついてくればいい。そういう授業があってもいい。

ところで、来週に開催するシンポジウムの説明をした。
このシンポジウムは環境工学的観点から高齢者の住まいを
見直そうというもの。

10月31日にこのシンポジウムは無事終了した。
このクラスからも参加してくれた学生がいたのはとても嬉しかった。
このシンポジウムの講演では、換気、演色、結露、着衣量、吸音など
前期の環境工学Ⅰも含めてこの講義で解説した用語が語られ、
講義で勉強した事柄が実際の環境づくりの基礎になることを
参加した学生は実感したのではないだろうか。