第1454回 都市環境管理 2010年10月28日 「出席票へのコメント記入率は最高の76%」

インフラストラクチャーの定義を基本に立ち返って説明する週。
その前に、出席票に書かれた質問のいくつかに答えた。

教科書の図によると、春日部辺りで風がぶつかるのはなぜという質問。
これはヒートアイランドを断面的に見た場合の空気の循環によるもの。
その答えを考えていて、ヒートアイランドの断面構造という
重要な事項を教科書では解説していないことに気がついた。
その断面構造がクールアイランドや光化学スモッグと関係する。
これまでのシラバスをチェックできるのも出席票利用質問システムの効果だ。

先週追加で解説したヒートバランスにはさらに細かい質問がきた。
図中の英字記号の意味を聞く質問。
随分昔の話だが、博士論文を書いた分野だから頭に入っている。
そうした質問に答えるのは気持ちいい。

この科目は何に役立つかという質問。
こうした事を聞きたくなるのは学生の素朴な気持ちだろう。
それについてきちんと言葉で説明するのは大切なことだ。

「講義日記のネタはつきないのか」という質問。
その答えは下記に書いたので、是非一読を。
http://www.mmlab.se.shibaura-it.ac.jp/kouginikki/ko2100928.html

終了後、出席票を集めたら、42名のうち32名がコメントを書いている。
今日出題したレポートについて「がんばります!」と書いた学生もいた。
記入率は過去最高の76%。
たわいのないことに喜んでいる私がいた。